第10号 激登 『御岳』 頂上担ぎラン
激登 『御岳』 頂上担ぎラン 1984年8月21日〜26日 参加者 西田、福沢 紀行文 福沢 |
8月24日、6時2分。昨夜の宿、濁川神社を後に二人の自転車狂は御岳頂上を目指し出発した。のっけから担ぎである。トップチューブの肩にあたる所にセーターをあてているものの、F-BAG、シュラフ付きの自転車は重い。うっそうとした森の中、階段を一歩一歩登って行く。気温は16度なのに七合目に着いた時二人とも汗だくである。全身から湯気が出ている。水場が何処にあるか解らないので少しずつしか水は飲めない。空身でもきついのに自転車を担いでいるのでよけいきつい。足が重い、汗がにじむ、空気が薄い、肺がつらい。でも肩は余り痛くない。バイト先で木材等を担いで鍛えたからだと思う。 八合目に出発してから3時間弱でやつと着いた。お助け水はハッキリ言ってしょうもなかった。八合目からは森ではなく、はい松帯で展望が開けたのだが、道はまるで川底の様に荒れている。途中休んでいると初めて登山者に会う。いきなり驚いていた。そうだろう、自分でさえおかしいと思っているのだから。この急斜面を登ると飛騨頂上(九合目)。 10時51分、4時間50分かかっている。しかも楽な三の池コースは通れず、きつい摩利天岳コースを行かなければならない。ここは急斜面のうえ岩場、自転車が山側にあると崩れてゆきそうで非常にびびる。何度か休みながら摩利天岳頂上に着く。ここで登山客と話しをし写真を撮ってもらう。時刻はすでに12時30分。下界は雲だらけのようだが頂上付近はピーカン。8月の下旬にこれだけ天気が良いとは、まるでリーチ一発ツモ的な確率だ。これで展望も良ければ、裏ドラものったということだが雲だらけで何も見えない。 さいの川原で少し乗れたがすぐ担ぎ。しかし、不気味な風景だ。岩だらけの平地に地蔵さんが一杯。この中を装束を着た信者の人が鈴を山に響かせながらひたすら歩いてゆく。 二の池の小屋(もう店を閉めていた)で、ただの水を補給する。残雪と宗教団体に驚いたものの、最後の難関、剣ヶ岳へアタック。ここで八合目過ぎで会った登山客と再会した。どうやら頂上から戻って来たようだ。担ぎの遅さを痛感する。力を入れて登ったものの意外と楽だった。ここで先着の西田氏と握手して記念撮影。ずうっとここに居たい気がする。しかし、もう40分も休んでいる。未練を残しながら出発する。 下りと言っても乗って下れず、結局はまた担いで下る。小さな娘がヒョコヒョコ降りて行くが、こちらは自転車がある為もたもたし思うように降りれない。ひざはがくがく、肩はこるし疲れ切ってしまった。なんとか田の原まで降りきった。 霧が出てきて寒い中、カッパを着、マフラーをして大滝村まで豪快なダウンヒルを楽しみ、うっぷんをはらした。18時39分、大滝村はすでに闇に包まれていた。 長い一日が終わった。 (完) |
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廻りに緑があるので登り始め? |
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石碑に「大龍霊神」と刻んである |
御嶽山剣ヶ峰山頂3,063m |
御嶽山剣ヶ峰山頂 3,063m |
鞍掛峠 1,408m |
木曽森林鉄道王滝線でしょう! |
福○君のアルバムは全く整理されてない。 順番がメチャクチャだし、 何処なのか全然解らない。 |
御嶽山
担ぎは好きじゃない。
でも鞍掛峠は一度行ってみたいですわ。
1/5万地形図まで買ったのにお邪魔していない、、、
でも、ハードそうですなぁ〜。