第4号 本年度最後のクラブラン、医王山林道
昭和55年11月23日 クラブラン 参加者 石瀬、津幡、鉢呂、大井、宅美、松木、二塚 |
今日は、本年度最後のクラブランである。07:50 TCFの事務局に集合。08:10 おっさん(事務局長)のマイカー2台にて一路、福光へと向かう。 スカイライン(百万石道路)入口到着後、自転車に乗り換える。そこから林道入口まではほとんど下りだったので楽にたどり着いた。途中、石瀬さんは砂小坂町からの林道へと近道をとって別れた。 いよいよ林道への第一歩を踏み込んだ。津幡、鉢呂、大井君らの三人は相変わらず速い。大井君は春までさほど目立ったほど強くはなかったのに、高校で自転車部に入ってからというもの急に強くなった。 途中まで舗装路だったが、ぬかるんだダートに変わる。非常に走りにくい。しばらく走ると石瀬さんのとった道との分岐点に合流した。そこで小休憩しふたたび走りだす。ボクとおっさんは乗ったり、押したりの繰り返しだ。途中、何回か休みをとり進んでいると石瀬さんに追いついた。そこから大沼(大池)までは再び7人で走る。 11:07 大沼にて昼食をとる。メニューは当然のごとく、ホテイの焼き鳥が登場。江戸ッ子煮も進出しつつある。それと、前回のクラブランから登場した味噌汁も人気を集めている。(味噌、ネギ、カツオだしの素を練り込みフィルムケースに入れた物、それと市販品) |
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昼食後、頭上に輝く鳶岩に登ることになった。しかし石瀬さんは自転車の番をする事になる。(本当は休養。by 石瀬) 6人で鳶岩にアタックしたが頂上まであと1/3( ばったから見ると1/2 上から見ると、下から見るとで大違い!) というところで、ボクとおっさんは後の下りの事を考え、三蛇ヶ滝へ行くことにした。そこから彼らが下って来るのを見ているとヤッパリ恐る恐る慎重に来るのがわかった。大沼に戻りすぐ出発。 そこからまただやい上りが続く。途中で下りに変わり下りきった所で林道の出合に出る。ここで地図を開き、もめたのち、菱広峠に向かう。峠までは適当な上りが続いた。 峠にたどり着き写真を撮ったが、付近は霧がかかり視界が10m位しかなかった。防寒装備を完璧にして金山峠に向うが、峠までの道は幅1m程で大きな石(岩)がゴロゴロしていてメチャクチャだった。途中、津幡君がメカトラを起こしたが無事、金山峠に到着し写真を撮り国見ヒュッテへ向かう。すぐにヒュッテに到着。小休止。そして、舗装路に変わった百万石道路を下りだすが視界が悪く思うようにとばせない。 半分程下ると少し雨が降ってきた。ボクの前には津幡、大井君達が走っているのだが、ジクザグのカーブで彼らが見えない。 ボクがハンドルをきったとたんそのまま左側にすごい勢いで転倒して、ぼくは自転車と別れ地面を新幹線のごとく滑り出した。おかげで右半身の手袋、ジャンパー、トレーナに穴があいてしまったし、右足に大きな擦り傷をつくったが気を取り直しユックリと下りゴールインした。 ここでおっさんを皆で待ち、自転車を軽トラに積み高岡への帰路についた。 最後に、転倒して服などが破れて大損害をしてしまったが、来年は無事故を目標に ガンバルぞ!松木 |
NO1 医王山林道起点 「医王山林道 幅2.6m」の道標 NO2 岩魚小屋案内板 左へのコーナーに看板。 小屋は2.3km上流に見える。 NO3 高圧線 地形図にある高圧線を3回くぐる。地形図にない新しい高圧線が旧の高圧線の上方に直角に交差している。 NO4 奥新保町からの合流点 標高350m 奥新保町(標高約180m)から奥新保線1.6km 勾配は急で地道。 NO5 医王ラジウム発見をたたえる碑 NO6 工事中 作業員2人が崖に穴を開けている。車はこれより通行不能。何の工事か?と尋ねたら「ダム用の岩石を掘っている。」 とのこと NO7 石仏 コーナーの突き出た3m位の高台に。結構新しい。 NO8 覗(のぞき) 地名。豊吉川の渓谷(100〜130m)をのぞく処から付いた地名? NO9 大沼(大池)、鳶岩 鳶岩は、はじめは遊歩道めいた道です。だんだん傾斜がきつくなり、ギョェーな状態に。ハーケンまで打ち込んであるんだもん。頂上に着いたときは、「場違いの所に来てしまった」と後悔するがすでに遅し。 飯喰っていたとき登山家の一人が頂上に立っていた。あんな事、私には出来ません。 |
医王山林道、林道菱池広谷線 及び 医王山縦走線略図 NO5からNO6の間位 |
NO6からNO7の間位 大沼の手前。とんがっている山は鳶岩 大沼にて、昼メシ 大沼より、鳶岩を見上げる NO10 立入禁止の看板 これより、ある寺院の私有林ということで立入禁止の古びた看板。 ゲートとかはナシ。 NO11 桔梗ヶ原 白兀山への登山口道。その脇に昭和38年1月3日、兄弟が吹雪のため遭難。慰霊碑。 NO12 林道出口 林道菱池広谷線との合流点。ここにも白兀山への登山口。12-1と間違えやすい。 |
NO7 石仏あり 大沼 鳶岩、アタック中 根性無しのリタイヤ組 鳶岩、頂上 とても勇敢な人々達 ( ̄^ ̄) |
NO13 菱広峠 標高790m。林道菱池広谷線と医王山縦走線との接点。 奥医王山山頂937mへ登山道20分。コンクリート造りのヒュッテあり。 この峠は、おそらく富山県側の広谷と石川県側の菱池を結んでいる峠ということで、菱広峠と名付けられたと思われ、峠には看板も立っていますが、金沢ナカオ山岳会の 林正一氏 が富山新聞紙上で夕霧峠というロマンチックな名称で記しています。 又、医王山縦走線13〜15間について、この林道は開通したものの、車を一度も通したことがない(車通行不可)不思議な林道で、開削後に残った物は、税金の消費と自然破壊だけである。(現在は、通行可能。砺波平野が一望出来ます。) そして、富山県側は富山県立自然公園に指定されていて、景勝地の鳶岩、三蛇ヶ滝、大沼等があることが指定の理由に挙げられる。 ところが、これらはいずれも石川県域で富山県立自然公園が、石川県内にまで及んでいる格好であると記しています。 NO14 金山峠 標高760m。13〜15医王山縦走線の途中より西へ200m入る。 案内板、穴の中に石仏がある。三叉路になっており、一方は鳶岩方面。一方は縦走線の国見ヒュッテ側に出るが、登山道の為、引き返す方が無難。(当時の話です。) NO15 国見ヒュッテ 医王権現、案内板、石碑、ヒュッテあり。 NO16 朴坂峠 標高385m 昔の殿様道。福光町文化財指定の標識。石畳が残る。 NO17 百万石道路終点(起点) 記念の碑 |
跡書 新年おめでとうございます。恒例の初詣ランはいかがでしたか。何を願って来られましたでしょうか。 さて、今年は富山県で第25回全国サイクリングラリーが開かれます。8月22日富山市公会堂で開会式があり、その後で宿舎のある立山山麓極楽坂周辺目指して5コースに分かれてはしります。当クラブはそのうちの1コースを担当することになっております。雪融けとともに試走し、当日のコースガイドをスムーズに運ばせたいと考えています。是非とも全員の参加協力をおねがいし、大会を成功させたいものです。なにとぞよろしくお願いします。 ところで目玉の立山アルペンルートランの方ですが、その後の調査と接渉の過程で、有料道路の使用時間(7〜19時)の制約、路線バスはサイクリング中(約2時間)全面ストップさせねば許可しないという県警の方針がネックとなり誠に残念なのですが、ギブアップする事が12月15日の担当者会議で決められました。 終わりになりましたが、今年もバッチリ走りましょう。良い年になりますように! 内島 |
輪跡 第4号 発行日 1981年1月1日 発行者 高岡サイクリングフレンズ 部数 50部発行 |