第10号 上高地観光ランのすすめ

 

上高地観光ランのすすめ

1984年10月21日
参加者  
松木、福沢
紀行文  松木
 
 
 上高地(* 注1)カーサイクリングは今年のお盆に行ったばかりだが、10月21日、私とTOKOYAのせがれの2人で「秋の上高地、殆ど乗らない紅葉観光RUN」を決行?した。これがとても良かったので、私のお薦め観光サイクリングコースを紹介しよう。

 まず車は中ノ湯温泉の空き地に止めよう。マイカー規制(* 注2)の為、ここから自転車に跨り釜トンネルを抜け、左手に焼岳を見ながら大正池(* 注3)へ。
 ここで遊歩道、上高地自然研究路(* 注4)へ入り湿原の田代池(* 注5)へ。そして田代橋を渡り、上高地温泉ホテルの前を通りウエストン碑(* 注6)へ。または、田代橋から中ノ瀬園地へ行くのも良いだろう。
 ウエストン碑から河童橋を渡り、上高地自然教室(* 注7)へ行きここを見学し、小梨平キャンプ場で昼食につく。昼食後は河童橋、バスターミナル周辺を散歩して帰路につく。
 以上がお勧めのコースである。私が行った時は、一時雪が降り吹雪になるという天気で、この時期に行く方は防寒具をしっかり準備してもらいたい。   これを読み終えたあなたは上高地にLet`s go。

追伸  高校3年生トリオがガンバっているが、それも残すところあと数ヶ月。卒業後は車やバイクを大いに乗り回し、脚力を急落させることだろう。それを楽しみに春になるのが待ち遠しい今日このごろです。最後に、“自動車やめますか?それともサイクリングやめますか?”

* 注1
上高地=現在の“上高地”とは当て字で、昔は“神河内”“上河内”と書かれていたという。“河内”とは谷の中の小平但地のことで、また穂高神社があるため“神河内”という説がある。
* 注2
マイカー規制=ゴールデンウイーク、7月〜8月下旬及び8月下旬〜10月上旬の土、日曜日。
当時です。現在は年間を通じて規制されています。
* 注3
大正池=大正4年6月に焼岳が大爆発し多量の泥流で梓川を堰き止めた為にできた小さな湖。
* 注4
上高地自然研究路=所々に自然についての説明板があるので知識が身に付く。
* 注5
田代池=大正池の少し上流で原生林の中にポッカリと開けた草原の中に浅く広がる池。
* 注6
ウエストン碑=「日本アルプス登山と探検」等を著し日本近代登山の親となった英宣教師ウォルター・ウエストンの記念碑。
* 注7
上高地自然教室=自然への理解を深めて貰う為の環境庁の施設で中には動植物の標本があり、入場料、お茶も無料。
 

大正池の遊歩道。

ウエストン碑。雪が舞う。

小梨平キャンプ場。

穂高をバックに。(河童橋付近)

小梨平キャンプ場にて昼飯。

焼岳をバックに。

上高地にサイクリングに行ったと言うより、
年賀状の写真を撮りに行ったという感じですな。

 


 

☆☆跡書☆☆

 本誌も10号数える事となりました。1号(創刊号)の出た頃とメンバーも投稿者もだいぶん変わっています。サイクリングは年令に余り関係がないと思うのですが、やはり走りまくるのは若い内。本号のプライベートランの記録を見ても同じ名前が出てくるわ、出てくるわ、本当に良く飽きもせず走れるものです。でも、出来るなら+αのサイクリングをして下さい。オジンになっても走る楽しみを続ける為にも一度考えてみて下さい。
 中部日本サイクリングラリーでは、旗の駅伝、コースの下調べ、コースリーダー、大会会場の世話係等々、TCFの皆さんの強力、本当に有り難うございました。来年は全国ラリーで“福井県に行こう”
 H氏10月某日、胃の手術で入院。御大事に。一日も早く快復されますように。
 終わりに、誤字脱字が目にさわったかと思いますが、お許し下さい。


輪跡10号  発行日 昭和59年11月1日
        発行者 高岡サイクリングフレンズ

 


 

☆☆跡書☆☆の跡書

作り始めて約一年、、、やっと終わった。
輪跡創刊号の発行から23年(2002年)も経ているのに、当時の事を良く覚えている自分に驚いてしまった。
そして、それに触発されたのか峠の血が騒ぎだしてしまった、、、
当時の脚力には到底戻れないが、それはそれ、これはこれと割り切って楽しんでいる。

輪跡を制作するにあたり、アルバムや資料を多数の方にお借りしました。
ここに御礼を申し上げます。
有り難うございました。  ばった




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