創刊号 新.旧、小瀬峠
記録シート 8 小瀬峠920mより旧小瀬峠940mの古道をたずねて 1979年11月4日(日) 快晴 集合時刻 06時50分 解散時刻 17時20分 コース 高岡→城端→細尾峠→新小瀬峠→旧小瀬峠→尾瀬(YH)→菅沼→下梨→小牧→高岡 地図=石動、城端、下梨(1/5万) |
全体休息時間 2時間55分 全平均時速 11.12km/h 走行時平均時速 15.62km/h 細尾トンネル手前の一面二手の不動明王 新小瀬峠 |
<所感> 細尾トンネルの入口から10m位中にあった、昔の人がこの峠で旅の安全を祈ったという‘一面二手の不動明王’が、トンネル付近の工事でトンネル手前、約30m城端側に安置されているのをカメラにおさめる。 マイカーが全てトンネルの中へ入って行くのを横目に、我々は袴腰林道へと右に折れる。 地道になり、途中左上に旧小瀬峠のコンクリートの小屋、右手に遠く、今登ってきた城端方面の紅葉した山並みを眺めながら、押したり乗ったり、38分で新小瀬峠920mに着く。 昼食が終わった後、自転車を置き、今回の目的地である旧小瀬峠940mへと尾根伝いの廃道に近い登山道を東へと進む。落ち葉を踏みしめ、倒木を潜り、サイクリングシューズを滑らせ20分あまり、アップダウンを繰り返し、1名の落後者を残し、ようやく旧小瀬峠に着く。小さなお堂の中に石仏がポツンと一体。木造の小屋と先ほど見えたコンクリートの小屋が廃屋となっている。心がけのよい野村君が石仏のまわりをきれいにして、みかん一ヶ供える。 旧小瀬峠越えは、西赤尾の行徳寺と城端の善徳寺(ともに大谷派)を結ぶ宗教信仰の道であり、五箇山と南砺を結ぶ交易の道でもあった。五箇山の人が生糸を城端へ、引換に米を城端から運んだといわれている。 我々は、昔人の重要路で、今は廃道に近い北への細尾、南への小瀬の旧道を確かめ、紅葉に映える山々を大至急で記憶に詰め込み、ザワワと吹く晩秋の北東の風を耳に引き返す。 (二塚) * 袴腰林道は1/5万地形図下梨には載っていません。細尾トンネルの北側より尾瀬峠と袴腰山の中間点の鞍部が新尾瀬峠で、尾瀬谷から尾瀬のユースホステルまで通じてます。 |
新小瀬峠〜旧小瀬峠遊歩道 |
旧小瀬峠 峠の廃小屋 |
旧小瀬峠 左下へ、新小瀬峠方面 右下へ、小瀬方面 左上へ、細尾峠方面 |
五箇山YH(羽黒家) 温泉有り ばったより |
これらは、当時の資料です。現在の1/5万地形図ではどうなっているんでしょうか? 最近は、カーナビなもんで、、、f(^^;) 細尾峠の老夫婦が経営してた峠の茶店(電気が無かった。自家発電。飲料水は清水で冷却の、あのお店)は土木工事の事務所?作業小屋?になり、現在は荒れ放題のお化け屋敷状態です。 新小瀬峠は 城端〜上平間ですが、上平側は舗装路となりました。もう、パンクの心配はありません。(笑) なぜ知ってるかって。それはね、こっそりと小瀬峠に移動運用(無線)にいってるからだよー。上平は珍しいですから、、、 城端側は、結構荒れてます。KZN185Wでも「ウオーー」な場所があります。連れのカルディナ4駆は、腹をガリガリやってました。 一番驚いたのは、カーブを抜けたらカモシカが2頭。「なんじゃー」と叫ぶ前に、崖(あの、落ちたら死にそうな)を道から降りた(落ちた?)。 車から降りて崖下を見たんだけど、「う〜ん!! 野生動物ってすごいんだね。 それから、五箇山YHが営業をやめました。(2001年) 後継者不足らしいです。県内からYHは無くなりました。 以上 |