第10号 サイクル日記 乗鞍岳、上高地 二人旅
サイクル日記 乗鞍岳、上高地 二人旅 1984年8月2〜8日 参加者 川端、田中 紀行文 8月2〜6日 川端 紀行文 8月7〜8日 田中 |
8月2日、PM6:30。高岡を出発してからおよそ6時間の汽車の旅。松本駅辺りはもう薄暗かった。ここから僕たちのツアーが始まるのだ。自転車を組立て、夕食をとり松本駅をあとに浅間温泉Y・Hと向かう。 PM8時、割と早くY・Hに着く。ここでは汽車の中で寝てきたにもかかわらず、8時間も熟睡してしまった。 8月3日、今日は美ヶ原〜立科高原とそう無理でもないコースだ。07:30、Y・Hを出発し、美鈴湖までの登りはなかなかきつい。武石峠の少し手前で「美ヶ原高原美術館左折」という看板を信じて左折し、今まで登った分下り、美術館までまた登るという自動車コースから行ったため、美ヶ原に着いたのは15:30を過ぎていた。 今日は立科高原まで走れそうもないので、Y・Hをキャンセルし、ビーナスラインを走れるところまで走ることにする。昼間なら良かったと思っていると、夕日が映えてきた。夕日をうけたビーナスラインもいいもんだと田中君と話しながら、和田峠から国道を走り下諏訪まで下った。というものの僕はフリーがこわれていて、クランクを回しながら下ったのでものすごくつかれた。銭湯に入り野宿をする。湖の岸で輪行に使ったビニールシートにくるまる。どっかのおねえちゃんに「いや〜ネ、あれな〜に」、「ウソ〜」等々言われながらもふて寝してしまった。 8月4日、AM6:00寒さで目がさめ、じっとしていると寒いので走り出す。 途中、セブンイレブンで朝食を買い旧中山道を通って塩尻峠をこえる。自転車を押して歩いても息が切れる。しかし峠からはずっと下りで(あたりまえ)52x14で飛ばす。松本から乗鞍へ向かう登りも快調で、あずさダム(注=奈川渡ダムだと思う?)にはお昼頃ついた。前川渡大橋で左折し乗鞍へと登るが、そうきつくなく押したのも少しだけだった。 15時すぎ乗鞍Y・Hに着く。ここのY・Hは食器を洗わされ、ミーティングには絶対参加で自由時間がとても少なかった。 8月5日、ここのそうじはとてもきびしく、床を30回もふくなどで出発は08:00すぎになった。畳平へ向けもくもくと登る。途中何度も白い目で見られながら登る。2時間半位で着く。Y・Hで知り合った2人と共に山頂を目指してかつぎだす。 曇ってはいたがさすが3,000mから見る下界は素晴らしい。昼の宴会のあとスカイラインを下ろうとしたら、ななんと自転車通行止めではないか。しかたなし同じ道を引き返し、魔の乗鞍Y・Hに連泊となってしまった。 8月6日、今日は昨日の2人にもう1人加わり、5人で上高地乗鞍スーパー林道を通り上高地に向かう。僕は700x25cなので、地道はとても苦手である。 恐れていた釜トンネルもたいしたこともなく、2時頃上高地に着く。小梨平キャンプ場でキャンプをする。(あたりまえ)が、Y・H利用の装備しか持って来てないので他の3人の居候となる。 オヤスミ 田○君、、、 オハヨウ川○君、、、 8月7日、朝食が失敗してしまったが食べない訳にもいかず腹に入れ、4人で明神池の辺りをポタリングした。明神池は入る時にお金がいるが、出口から入ればタダで見ることが出来る。(入って解ったが後の祭り) 夕方頃から千葉の中嶋君と内田君、名古屋の瀬古君が来て夜にキャンプファイヤーをする事になる。夕食もすんであたりが暗くなってくるとさっそく始まった。 最初は自己紹介とあたりまえだったが、酒がかなり入ってくると「サイクリスト万歳」と叫んでキャンプ場を走り回り、ヒワイな歌を大声で歌う。そのうち横にいた一ツ橋大学のワンゲル部の団体御一行も加わり、夜9時にふざけた約2名が梓川へ泳ぎだしてしまった。心臓マヒでもおこさないかと心から心配した。 8月8日、朝食はキャンプ場で食べて出発。釜トンネルを出たところ中の湯で一行と別れ、綾さん*(注)と川端君と自分の3人と安房峠に向かう。これは思ったより楽で次、平湯峠はトンネルを行きたい所だが、綾さんがどうしても上を走りたいという事で連続して峠ごえとなる。頂上で少し早いが昼食にした。 平湯峠のダウンヒルはけっこう長い直線があり、かなりのスピードが出る。 高山に着くと気温34度とたいへん暑い。頭がボケルぐらいだった。(元々?)コーヒーショップに入って一息し、旧道を通り飛騨古川へ向かう。風呂屋でおにぎりと麦茶をもらい、小学校のグランドで野宿とする。 8月9日、早朝食事をしていると、横で地元の人々老若男女のなつかしいNHKラジオ体操が始まってしまい、好奇心あふれる視線を浴びる。同行の綾さんいわく「旅は恥のかき捨てである。」という言葉を共に古川を後にする。R360号を天生峠越えで白川村に向かう。車1台がやっとの細い道で、段差や砂利だらけでほとんどダート。 白川村からはR156を通りかなりのハイペースで走り続け、まだ陽のあるうちに我が愛する町高岡に着いた。 FIN 綾さん*(注) 乗鞍Y・Hで知り合った人 *日記を書いた新人2人、川○君と田○君は某高校一年生です。クラブラン一緒に走ろう。 |