第10号 男浪漫の大窪林道(白川村)

 

男浪漫の大窪林道(白川村)

1984年5月3日
参加者&紀行文  
宅美
 
 私のサイクリングは堕落したと言うのが、「私のサイクリングに対する人生20年年間の偽らざる感想である。」

 サイクリングごときに人生20年間を持ち出すのは大袈裟だという意見もあるだろうが、持ち出しても良いのである。
 人生だろうが、バケツだろうがタンスだろうが、何を持ち出して来ても「私のサイクリングは堕落した。」と私自身言ってしまうのである。
 まあいつまでも「私の伝々。」と言っていても仕方がないので本題に入るのである。

 五月三日、私は5月6日の大窪林道クラブランに参加出来ない用が入ったため、孤独のソロランを行ったのである。
 大窪林道は、卒塔婆峠の南側である。(卒塔婆峠は私のTCF処女制覇峠の一つである。)
 前回この峠のときは、高岡5時半出発、全行程自転車だったのだが、今回は白川村まで自転車なのである!
 だからダラクしたというのである!わかっとるのか!?バ−ン、バ−ン。(パンク否、興奮して机を叩く音)とコ−フンするうちに私は白川村に着き、自転車に乗り換え、白山スーパー林道入口方面に向かったのである。
 この日高岡では小雨がパラツク、ジトジト空であったが、白川村は寒風吹く曇天であった。

 はあはあはあはあ、と私は荒い息をつきながら、馬狩の部落から左折し大窪林道に分け入った。
 馬狩谷はまだ残雪が多く、林道も水芭蕉の群生している所で雪に埋もれ前進できなくなってしまった。
 しばらく沢の湿地帯に下りて水芭蕉を見て歩く。残雪の雪解け水でいたる所がグチュグチュである。
 私は土手に生えているフキノトウを2,3摘んで元来た道を引き返す。馬狩隧道をくぐり、白川村の見下ろせる道端で昼食である。
 何となく男の浪漫がだだよう。
時折通るマイカーがジーッと私を見ていく。彼等は一様に「なんじゃアイツ?」と思った事であろうが、必殺浪漫男は得々として、ずずずっと食後のcoffeeをすするのであった。  完
 
画像が無い!
替わりに1984年5月6日
TCF大窪林道クラブランを張っときます


白川村、神社にて
R156沿いは桜が綺麗です


馬狩隋道を抜け馬狩集落の入口

馬狩隋道をくぐり白川村見下ろせる道端

白川郷合掌村への入口

水芭蕉群生地

野谷林道のお地蔵様




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