第3号  北海道ソロツーリング

 

記録シート 6

1980年8月22日〜29 日
 

1日目  まる一日汽車や船に揺られて、通勤通学者で賑わう朝の札幌駅に着いた。
 予定でいけばここから走るはずであったが、そこはソロ。気を使うものがいないので無理をせず、もう少し汽車の中の人でいることにした。
 札幌からの汽車の中は学生でいっぱいで、車内放送の音が小さいので聞こえず、美唄で降りるつもりが乗り過ごしてしまい、次の茶志内駅からの出発となった。(北海道では20日から学校が始まっている。)
 時はもう9時。旭川まではR156のような広くて良い道がずっと続き、けっして面白い道とはとはいえない。唯一の楽しみは、サイクリストやオートバイでツーリングしている仲間達と交わす挨拶だけである。
 天の神がそれを悟ったのか、なんの変哲もない道で後輪がパンクしてしまった。チューブを新品に取り替え、タイヤのパンク箇所を見つけると2cm程切れている。それも、地面に接するところが。しかたなく、裏からパッチを張って、明後日の三国峠越えにそなえ修理を終えた。そして2km程先のY.Hに30分かかって到着した。なんと複雑な道だろうか。(茶志内まで輪行したのは正解だった。)

2日目  層雲峡への道の両側にそびえ立つ柱状の大岩壁をゆっくりと走りながら見物する予定だったが、追い風にあおられて一気にY.Hに着いたので、石北峠を攻めてみることにした。その前に腹ごしらえをするつもりだったが、レストランやホテルばかりで食べ損ねてしまった。レンタサイクルのお姉さんに励まされたので、うれしくなり登ることに決めたが、空腹のため力が入らず、後から登ってきたサイクリストに元気づけられて、ようやく峠にたどり着いた。この峠に千軒の店が建ち並んでいるのと、大型バスが数台止まっているのとで、峠に登ったという風囲気が全く感じられず、その割に峠への道のりはとても長く感じた。

3日目  3日目。 層雲峡のY.Hを出発して大雪ダムに行き、そこを右折し堤頂を通り抜け、三国峠を目指す。この道はとても広く砂利が引き詰めてあり、とても滑りそうだが、石北峠への道の勾配が4〜6%程度なので46x20で登った。
 層雲峡から1,000m程下るが、高低差500mしかないので、残念だとは思わなかった。この峠、上川側は何一つ見所が無く、帯広側だと少し眺めがいいかなーと思うだけで、まわりが山と木々で、秋に来ればいいなと思いがちだが、秋には熊が出るそうだから怖いところだ。そしてこの道の所々に 「熊出没」危険の立て看板があるから、走りながらでもびびってしまう。
 峠の下りは33kmの砂利道。下りといってもペダルを踏まないと進まない所も多い。

4日目  ヌカビラ湖から幌鹿峠1,080mを越えて然別湖へと走り、後は帯広へ一直線である。
 帯広までの道路はいかにも北海道らしく、20km近くも一直線の道が続き参った。そして、どこを見回してもサイロと広い牧場、それにトウモロコシ畑で、はじめは見とれていたが、そのうちあきてくるほど疲れる道であった。そして途中の峠もたいしたことはなかった。(砂利道40%)

5日目  襟裳岬までの黄金道路と呼ばれる道を走ったが、どこが黄金道路なのか解らず、また岬はただ風が強いというだけで少しも面白くなかった。

6日目  追い風で走りに走りまくって180km走った。ただそれだけの日だった。

7日目  支笏湖巡りで札幌へ。札幌へ行く途中、有料道路で、自転車は50円支払わなければならないのに、そこのおじさんにお金はいりませんと言われ、ここのおじさんもサイクリストなのかと僕は思った。それとここですれ違ったお姉さんが、大きな声で励ましてくれたのがうれしかった。そしてまた札幌から車中の人となった。   
麻生




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霧の襟裳岬


晴れの襟裳岬


肉牛牧場から襟裳岬を望む
ここ、最高です!


襟裳岬Y.H


写真がないので、ばったの 大学時代夏合宿@台風で襟裳岬Y.Hに3日間足止め、挿入。(1981/8/)


北海道!
えぇ所です。メシも美味いし…
でも、
自転車じゃ、単調ヤネ

 





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