第6号 ニコイ高原カーサイクリング
1981年11月1日 ( 日 ) 晴れ 紅葉のニコイ高原 ( 宮川村 ) カーサイクリング 麻生 |
ニコイ高原へ行くことになり今回は打保駅の手前まで二塚さんの軽トラと私の車で行くことになったのだが、私の車の屋根には2台の自転車、大人5人という満載ぶりでスムーズに行って帰ってこれるかと思われた。(
KP-61前期型 丸目のスターレット 走らない、止まらない、燃費だけは当時は良かった。そんでコーナーを攻めたらそれなりに面白い車であった。ただし、下りだけ、、、人の車なのにメチャクチャ言っている。 ばった
) と、心配になるのも家を出る前、金具の止め忘れでルーフに自転車が倒れ傷を付けてしまったからだ。 道沿いの小学校に車を残し、ペダルを漕ぎだし自然の中に飛び込もうとするばかり。この寒さに耐えに耐え走るうちに、うっすらと汗をかくほどになり最高のコンディションへ。 |
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それに、ピークを過ぎたとはいえカラフルに色づいた周りの山々が気持ちを踊らせ先へ先へと導き、いつの間にか全行程の1/3の地点であるニコイ高原への登り口まで好調に来たが、本格的な登りはこれからである。 一ヶ月間サドルに跨ってない私としてはどこまでこの調子が続くかと、小休息後、再びペダルを漕ぎ出すがさほどきつくない勾配なので自分を知りつくしている私?は、ギヤの落とし過ぎで調子を落とさないように気を配りながら登る。 パンフレットにまで出る鍾乳洞だが、地図上には洞( ほら )の一字で誇大広告を匂わせガッカリさせられそうだ。その場に着いたとき、観光地らしからぬ静けさや、入口の地味さがそれをいっそう匂わせた。 道から入口までは今年の豪雪のため崩れた様な小道を15m程降り入口に潜ると、中は自分の足下さえ見えないという暗さで、シーズンを過ぎると人は来ないと決めつけているのか? 諦めるということを考えない我々は二個のバッテリーライトの明かりを頼りに見て回ったが、高山の鍾乳洞ほど大規模ではないが、発掘した状態にあまり手を加えていない様で、自分達が第一発見者だと錯覚させられるほどで、本当の自然を感じさせてくれた。 この後見たニコイ滝は、朝方まで雨が降っていたせいもあるが水量の多さ、落差共に申し分なく鍾乳洞の感激に負けることはなかった。 昼食は登り切った所で、ということで走り出したが、地道でいつものサイクリングらしくなったが空きっ腹のため力が入らないばかりか、振動が妙に腹に響き調子を崩してしまい何回か皆さんに待ってもらったが、その行為は私にとって「 やっと昼食 」とも思えるものでガッカリさせられた。 さあ食べるぞ、と腰を降ろしたのはもう一時近くで、いつものようにはしゃぐ気はもう無く、口に物を入れるのまでグッタリだった。 今回のサイクリングを振り返ると、終わりに苦しんだけれどサイクリングはやはり秋だと悟らされた。 |
ニコイ高原入口 鍾乳洞 1992年秋 ニコイ高原 |
ニコイ滝 ニコイ高原 |