第8号 高校生だけのクラブラン 赤祖父林道

 

高校生だけのクラブラン 赤祖父林道

1983年8月28日
参加者  
宇川、市岡、高橋、福沢、西田

紀行文 
西田


 雨の降りそうな天気でありました。高橋少年と福沢君ち(家)へ着いたのは08:00頃、皆集まっている。走り出し、私はこのクラブランが大変なものになるとは思ってもいなかったのです。ただ高校生だけなので、ハイペースになるものとばかり思って一人不安顔をするのでした。
 あっ、ところがどっこい、ポタリングスピードで福光に着いたのでした。それが登り坂に入ると同時に、花の2年生3人が年の3年生2人を残して飛ばしたのでありました。途中で2年生のずば抜けてカッコのええハンサムボーイ(自分のこと)が足をつったと言って押したので、3年生2人は大変助かった様な顔をしていました。
 縄ガ池林道と赤祖父林道の分岐点が今日のコースの最高標高地点。下りに入り砂防ダムの堰堤で昼食となったのです。昼食はいつもの様なものを食べましたが、一つ変わったと思われるのは、各自がメタではなく、ガスコンロやアルコールコンロを持ってきた事であります。
 昼食後も大体下りでありました。福沢君が飛ばす。私も後に続くがどんどん離されて行く。そのうち高橋少年がパンクしたと言う。パッチを張りチューブを戻すが 「 まだ空気が抜ける。」 と言って、それを2、3回繰り返す。呆れて、少年一人を残して日陰に入り休むことにする。
 

赤祖父林道のどこだろ
たぶん林道最高標高地点?



赤祖父林道
林道八乙女線の起点
 「 できたぞ〜 」 と言うので又走りだす。八乙女林道との分岐点で待つということで2年生3人は先に下る。しばらくして、「 またパンクした。また空気が抜けとる。」 と少年はおもむろにパンク修理に取りかかったのであります。少年は今日のパンクでパッチを12枚使ったとか、使わなかったとか、、、そして、予定より2時間のロスタイムが出てしまったのでありました。
 少年は責任を感じたのか潤んだ目で、「8番ラーメン皆におごる。」 と言ったのでありました。( 私達の強制ではない ) R156に出てから2年生3人がまたまた飛ばしたのでありました。この時の福沢君のタフさと、宇川君のスピードに私は一人おののいていました。
 ラーメンも食べ終わり、皆それぞれ家へ銀輪を向け、初秋の気配漂う暗の中に消えていったのであります。
 少年はまだ空気が抜けるなどと言っていました。

 あぁ〜 夏がもう終わる〜ぅ 来年の夏こそは がんばるそ!


    おののいて → 驚いて の意味。 「いくそった」と言う場合もある。 f(^_^))

 

赤祖父林道

オラは行っていないのよね〜
車では何回か行ったことがあるんだけど、、、

全線舗装路です
どこかに杉尾峠の上り口があるはずなんだけど、、、何処だろう?

 

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