第6号 紅葉の医王山林道医王山

 

  1981年11月1日
  参加者
    大井、塚原、鉢呂

 紅葉の医王山林道奥医王山939m登頂ラン


 11月1日、朝6時。筆者は寝ぼけ眼を擦りながら部屋から下を見ている。 先程まで雨が降っていたらしく、路面が濡れている。6時といえば集合時間。しかし、誰も来ない。
 今日はあまり気が進まないので安心してもう一度寝ることにする。すると7時に塚原と大井両君が呼びに来たので、シブシブ行くことにした。
 なんせ医王山は今回が4回目。いい加減うんざりする。しかし男だ。行かないとは言えない。となれば、徹底的にということで、カメラにラジカセと重装備。なんったって、あーた。重たて、重たて。こんなに重い自転車を私の足は、冷たい風を裂き、グングンと引っぱったのでした。( 後が怖い )
 福光駅から医王山を見上げると、心はもう医王山林道。馳せる思いじっとこらえ25分の休息 ( 長いわい )  「 そんなら行っか 」 の合図と共に、再びスタート。
 標高をグングン稼ぎ県境に達すると路面の良い下りとなる。二俣町の人家の軒をすり抜け数百m行くと、そこは医王山林道の入口で、ダートに変わり、あっという間に4km/h ( 押し ) の世界に豹変するのだ。 ( なんのこっちゃ )
 この林道、最初のうちは杉林の中を走るため季節を感じさせない。去年のクラブラン ( S56.11.12 ) に走った時の事を思い浮かべながら、ゆっくり走る。塚原君は 「 みんなが良い林道と言う割には?」 といった顔をしながら走っている。しかし、「 この林道の見せ場はこれから 」 と筆者はにやけたのであった。
 中間点辺りで休息をとる。しばらくして走りだし、山に沿って大きくカーブすると、いよいよクライマックスに入る。深いV字峡を眼前にしたと同時に、燃えるような紅葉が飛び込んで来た。( 来て良かった・・) そんな鮮やかな紅葉の中を縫うようにして自転車を進め、大沼に着く。
 ここで又感涙。 ( 実は腹ペコですぐに昼食 ) 温かいココアを飲みながら目を楽しませる。1時間半の昼食の後、最後の目標、TCF未踏の奥医王山939mに向け出発した。
 林道の途中よりちょいと近道をして、急坂を掛け下り、菱広峠に着いた。
 愛車を置き、登山道を登り始めた。なんと、この登山道。立派な看板が出ている割には、泥沼、ヤブ有りのバヤク (* ひどい=酷い by 富山弁@高岡? ) な道。それに加え霧まで出てきて、アッという間に視界が1m位になった。( 塚原説 )
 そんな道を半ばやけくそになって登り、頂上939mに着いた時はホッとした。しかし霧が更に濃くなりそうなので、急いで写真を撮り退散。カモシカ ( 1名はブタ ) の様に下山した。
 峠からは糸谷への道をとり、福光からは、足が吊りそうなのも我慢して先頭交代しながら走り、高岡に着いたのは17時45分、晩秋の街は闇の中であった。    END



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輪跡 第4号 医王山林道−医王山縦走線 カーサイクリング
を参照して下さいませ

 

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